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QooCam 8K Enterprise

複数台の360°VRライブ配信カメラをスイッチング(映像切替)する方法を検証-VRでもマルチカメラにてスイッチングができる

複数台の360°VRライブ配信カメラをスイッチング(映像切替)する方法を検証します。VRカメラのスイッチングを考えている人は是非ご参考ください。VRカメラはQooCam 8K Enterpriseを使用します。

複数台の360°カメラを切り替えて表示することで、監視カメラのような定点からの映像ではなく、ちょっとした演出が可能になります。例えば客席VR360カメラ、司会者VR360カメラ、ステージVR360カメラといったような切り替えが可能です。

次の機器を準備いたします。RTMPサーバーが準備できておりそれらの知識があることを前提としています。以下RTMPサーバの自作方法など参考にしてください。

Raspberry Pi 4で自由に使えるNginx RTMPサーバの構築方法を紹介
https://digitalhobby360.jp/2021/raspberry-pi-4-nginx-rtm/

・QooCam 8K Enterprise×複数台
・ルーター
・安定したインターネット回線
・RTMPサーバー
・OBS
・OBSで4K映像をデコードできるパソコン

QooCam 8K EnterpriseのRTMP送信方法は以下の記事を参考にしてください。

誰でも簡単!カメラ単体で4K高画質360°VRライブ-2021年-QooCam 8K Enterpriseの360°VRライブ配信方法[初級編]
https://digitalhobby360.jp/2021/yotube-vr-360-haisin-8k-enterprise/

QooCam 8K Enterprise2台で検証しました。それぞれのQooCam 8K Enterpriseに配信先のRTMPサーバーURLを入れます。

例えば

QooCam 8K Enterpriseカメラ1
rtmp://***.***.***.***/app/stream1

QooCam 8K Enterpriseカメラ2
rtmp://***.***.***.***/app/stream2

のようにRTMPを設定しました。LANを繋ぎライブ配信をスタートさせました。

安定しないトラブル発生!

OBS側で、シーンを2つ作ります。それぞれのシーンに、メディアソースを追加します。シーンに追加で、メディアソースを選択します。ローカルファイルのチェックを外し、RTMPを入力しました。しかしまったく安定しません。HLSに変えても変わりません。

テスト用に用意したRTMPサーバーは非力なRaspberry Pi 3です。普段はこれでも十分なのですが、それが原因かなと思いAmazon EC2上にRTMPサーバーを作成しました。EC2に変えても、改善されず。。。

ネット環境の問題かもしれません。テスト環境ではWifiのエクステンダーを使って拡張しています。無線で飛ばしているため、それが原因かもしれません。Pingを飛ばしても異常は見つからないのですが、本番環境では使わない構成です。長い有線LANケーブルを用意して回線の元から接続しました。

それでも改善されません。頻繁に映像が落ちます。困ったものです。このようにしばらくすると、通信がジグザクに落ち込むます。何かが要因で、配信が途切れ後切れになっています。

いろいろと確認をしました。残る部分はOBSしかありません。とりあえずvMixに変更してみました。とても安定しました。原因はOBSだったようです。シーンの切り替え時にRTMP等の受信が少しおかしい印象でした。バージョンなのか設定なのか詳細は不明です。改善後は通信が安定しました。

vMixで2本のRTMPを読み込み、スイッチさせることでシーンが切り替わります。そして再びRTMPで送信することでスイッチングができます。カメラの切り替えが実現しました。動作も安定しました。本番環境では回線が開通した時点で、本番さながらの環境でチェックが必須といえます。

複数台の360°VRライブ配信カメラをスイッチング(映像切替)する方法を検証

 

以上からQooCam 8K Enterpriseを2台用意して、リアルタイムでスイッチ切り替えしたものをさらにエンコードしてRTMP配信&視聴できることが分かりました。

4Kを合計で3本ぐらい処理すると、GPUの性能も必要となります。少し古いPCで検証しました。GPUがいっぱいいっぱいになりました。たぶんフレームが落ちているでしょう。もっとGPUの性能が必要です。

ちなみに遅延は、カメラ側から視聴端末側で約5秒です。優秀な結果です。このようにQooCam 8K Enterpriseを複数台つかえばスイッチングも可能です。

スイッチングする構成は処理が複雑になりがちですので、回線やサーバやソフトウェア等を調整できる人と一緒に作業がお勧めです。興味がある人は是非お試しください。

QooCam 8K Enterpriseの複数台レンタルはこちら、三脚など一式セットになっています。
https://digitalhobby360.jp/rental/vr360live-rental-qoocam-8k-enterprise/